ことりの小噺
Short Stories
二度と返らぬこの一瞬
私達は、生まれたその瞬間から死に向かって歩き始めます。この歩みは決して後戻りできません。今日という日は、さらに言えばこの一分一秒はもう二度と取り返すことはできません。このことはすべての人に平等です。
では私達は、死ぬために生まれてきたのでしょうか? どうせ死ぬのなら、人生に意味はないのでしょうか? そんなことはありません。まず、私が・あなたが、今・ここにいる、ということは、かけがえのないことです。先祖のことや生命の誕生のことに想いを馳せれば、「有り難さ」が実感できるはずです。そして、どうせ死ぬのだからこそ、一日でも長く生きることではなく、どう生きるか(≒どう死ぬか)が大切なのだと思います。
かけがえのないこの瞬間を充実したものにできるかどうかは、私たちの心の持ち方に掛かっています。
鈍癡呆亭
